循環型社会福祉の考え方

拙著『コミュニティケアと社会福祉の地平』において提起している循環型社会福祉とは・・・入所施設や病院で利用者を支援することから、地域社会の暮らしの中で、農業・林業・漁業などの第一次産業と個人の暮らしを循環させるような支援へ変えていくことが、コミュニティケアという考え方であるとしている。

この循環型社会福祉は、地域社会でのふつうの暮らしを基盤として、共生・共育・共死という循環の輪として、いかなるハンディがあっても、役割を創設していくというものである。ソーシャル ロール バラリぜーション(ウオルヘンスベルガー)役割の安定化が重要である。この役割については、社会企業やソーシャル ファームなどの考え方と同意である。最後の時まで、自分の役割や仕事があって、生命活動を全うすることが社会福祉の基本的な考え方だとすることがコミュニティケアである。

特に、身近な役割や仕事として、農業と社会福祉の協働の視点からアプローチする必要がありそうである。