社会福祉と「不易流行」という言葉を考えてみたい。
松尾芭蕉が『奥の細道』において、「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」即ち「不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、変化を知らなければ新たな進展がない」としました。この言葉が社会福祉に対して示唆することは多くあると思います。
この「不易」という用語は変わらないこと、即ちどんなに世の中が変化し状況が変わっても絶対に変わらないもの、変えてはいけないものということで、「不変の真理」を意味します。逆に、「流行」は変わるもの、社会や状況の変化に従ってどんどん変わっていくもの、あるいは変えていかなければならないもののことです。不易は、フランス語でいうアバンギャルト(前衛)と同意と考えられます。この不易や前衛という視点が社会福祉に求められています。
社会福祉は、政治のおもちゃでも、流行の政策であってはなりません。ましてや、高齢者や障害者を食い物にしたとしか考えられない同族経営の社会福祉法人の実態は、社会福祉施設の職員は薄給で当たり前として、不明朗な内部留保金を持ち経営しています。一部であるのかもしれませんが、社会福祉法人経営の実態を調べる必要があります。
このような前近代的な社会福祉の流行は改革しなければならないことと理解できると思います。その基本として社会福祉の不易や前衛を考えることが求められています。