気候変動と地殻変動

社会保障のリアリティにおいて、今日的な社会の変動要素について整理をした。それは、今の社会は基本的問題に、 ① 人口変動  ② 気候変動  ③ 地殻変動という変動要素を仮説として提起したことである。

この中で人口問題は説明するまでもないと思う。次に、気候変動は、地球規模での自然現象であって、CO2の排泄の結果生じている気候温暖化現象である。あわせて、気候温暖化による集中豪雨も過疎集落に影響して、里山・里海の暮らしを脅かすものである。このように気候変動は、私が検討している里山・里海の地域福祉にとっては、厳しい状況といえる。いわゆる、限界集落といわれている過疎高齢地域への影響ははかりしえない。このことは人為的な課題であり、近代的な生活がもたらしている負の部分といえる。

また、地核変動は、我が国にとって噴火・地震・津波・地盤沈下など日本列島の構造的な問題であって、直接地域福祉に影響を及ぼすものではないが、社会保障の不安定要素の一つといえる。

このように、社会保障を支えていくことは、この制度の維持・継続を図ることであり、その阻害要因として① 人口変動  ② 気候変動  ③ 地殻変動の三点があることを提起したい。これは、社会を支えていく根底の要因であって、長期的な視座で地域福祉を考えるためには不可欠な変動要素として説明が必要である。

 

 

 

 

 

 

変動は、21世紀の中ごろに顕在化することとなる可能性が高いということである。